韓国旅行は、グルメ、ショッピング、エンターテイメントなど、魅力的な体験が満載です。
しかし、旅行中に予期せぬ病気にかかってしまうこともあります。特に、インフルエンザやコロナウイルス感染症などの感染症は、旅行の計画を大きく狂わせる可能性があります。
韓国旅行中にインフルエンザやコロナを疑う症状が出た場合の対処法について詳しく解説します。
韓国語が話せない場合の病院への行き方、診断方法、帰国時の注意点など、知っておくと安心な情報をまとめました。
韓国旅行中に発熱(初期症状)したら
韓国旅行中に発熱、咳、鼻水などの風邪の症状が出た場合、まずは安静にして市販薬を飲み、様子をみましょう。
熱が出てしまった場合は、まずは無理せず旅行の予定を変更し、ホテルの部屋で安静にしましょう。せっかくの韓国旅行なので、観光したい気持ちはわかりますが、症状が悪化して帰国できなくなる可能性もあります。
日本から風邪薬や解熱剤を持参している場合は、薬を服用して安静に過ごしましょう。もし薬を持参していない場合は、韓国の薬局で市販の風邪薬を購入することができます。
こまめな水分補給も忘れずに行い、脱水症状を防ぎましょう。
韓国の薬局で購入できる市販薬
韓国旅行中に発熱や咳など風邪の症状がでたら、薬局で風邪薬や解熱剤などを購入して飲みましょう。
韓国でポピュラーな風邪薬は以下です。
01:パンピリン 판피린 (Panpyrin )
昔から韓国で親しまれている風邪薬で、総合感冒薬(風邪の諸症状を緩和する目的で、複数の対症療法成分を含んだ薬)として広く知られています。解熱鎮痛成分、鼻水・鼻づまりを抑える成分、咳止め成分などが配合されています。
韓国では2011年から12年連続で薬局での売り上げ1位のとてもポピュラーな風邪薬です。
錠剤の「パンピリンティー錠(3錠)」はコンビニでも販売されているので、夜間の急な発熱時はコンビニでも購入できます。
ドリンクタイプ、錠剤タイプ
02:パンコール 판콜에(Pancol )
パンピリンと同様に、韓国で人気の高い総合感冒薬です。疲労回復効果のある成分も含まれており、風邪による倦怠感にも効果が期待できます。
こちらもコンビニで買うことができます。
ドリンクタイプ、錠剤タイプ、スティックタイプ
03:コルデウォン 콜대원 (Coldaway)
スティック(液状)タイプの風邪薬で、服用しやすいのが特徴です。3タイプで色分けされていて、赤は総合風邪薬、緑は鼻の症状、青はせきの症状となっています。
スティックタイプ
ただし、日本の薬とは成分や効き目が異なる場合があるので、注意が必要です。
薬局で購入する際は、薬剤師に症状を伝え、適切な薬を選んでもらうのが賢明です。
韓国はコンビニでも薬が買える
韓国では2012年からコンビニで薬を購入できるようになりました。
解熱鎮痛剤、風邪薬、鎮咳去痰薬、消化薬、湿布、外用薬、ビタミン剤などの医薬品が対象です。1日の服用量で売られていることが多いので、薬局で販売している物よりも量は少ないことが多いです。
薬局が空いていない時間に薬を購入するのに便利です。
万が一に備えて、日本から飲みなれた薬を持参していくことを強くおすすめします。
\海外旅行に持参するお薬/
韓国の薬局で買えるコロナ検査キット
コロナウイルスに感染している可能性がある場合は、早めにコロナ検査キットで検査をしてみるのもいいかもしれません。(インフルエンザの検査キットは販売されていないようです。)
韓国では薬局でコロナ検査キットが購入できます 。(1個あたり6000ウォン程度)
高熱になった場合は病院へ(インフルエンザ、コロナの症状)
市販薬を飲んでも症状が改善されない、または高熱になった場合は病院を受診することを強くおすすめします。
韓国語が話せない場合でも、病院へ行く方法はいくつかあります。
海外旅行保険のサポートに電話する
保険会社のサポートデスクに連絡して、病院の紹介や医療通訳などのサポートを受けることができます。
出国前に加入した保険会社のサポートデスクに相談すると、どの病院に行けばいいか等、詳細にサポートしてもらえます。万が一に備えて、サポートデスクの電話番号は控えておきましょう。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険のサポートに電話する
クレジットカードに海外旅行保険が付帯している場合があります。事前に確認しておきましょう。
クレジットカードの海外旅行保険が利用できる場合は、サポートデスクに電話してサポートしてもらいましょう。
海外旅行保険が利用できるクレジットカードは?楽天カードは使える?
利用者が多い楽天カードは、以前は旅行費用の一部をカードで支払えば、海外旅行保険が利用できましたが、現在はパッケージツアーなどの「募集型企画旅行」の料金を楽天カードで支払う必要があります。 航空券やホテルを個別に予約した場合は、保険は適用されません。
https://www.rakuten-card.co.jp/overseas/insurance/
1330 観光通訳案内を利用する
「1330」とは無料で韓国観光案内、通訳、トラブル相談ができる電話番号です。韓国から「1330」を発信すると、旅行中の様々なサポートをしてもらえます。もちろん日本語での対応も可能です。
24時間、年中無休で利用できるので、深夜に症状が悪化した場合などでも利用できます。利用料金は通話料金のみ。
通話だけでなく、チャットでも対応してもらえます。
症状を伝えて、ホテルから近い日本語対応の病院を紹介してもらう等のサポートをしてもらいましょう。
ホテルのスタッフに頼む
日本語の通じるホテルに宿泊している場合は、ホテルのフロントスタッフに、病院への行き方やタクシーの手配を依頼しましょう。日系ホテルであれば、フロントで日本語が通じます。
韓国語が話せない方は、万が一の時に備えて、日本語が通じる日系ホテルに宿泊すると安心です。
\ソウルの日系ホテルまとめ/
119に電話する
急な症状悪化など、緊急の場合は119番に電話しましょう。
電話がつながったら「ジャパニーズプリーズ」と話すと、日本語通訳の方が対応してくれます
救急車だけでなく、病院や薬局の紹介や医療相談が可能です。症状を説明して指示を仰ぎましょう
韓国の病院での受診
日本語の対応がある病院(ソウルと釜山)
韓国には日本語対応の病院があります。ソウルと釜山の代表的な日本語対応の病院は以下です。(2025年1月調べ)
ただし、急に病院を訪れてもすぐに対応してもらえるかはわかりませんので、あらかじめ病院に電話などで問い合わせる方がよいでしょう。
病院についての適切な情報は「1330 観光通訳案内」に電話して、相談することをお勧めします。
都市 | 病院名 | 住所 | 電話番号 |
---|---|---|---|
ソウル | 延世セブランス病院国際診療センター | ソウル特別市西大門区延世路50-1 | +82-2-2228-5800 |
ソウル | 順天郷大学病院国際診療センター | ソウル特別市東大門区回基洞 6-1 | +82-2-2210-3430 |
釜山 | 高麗大学安山病院国際診療センター | 京畿道安山市檀園区光徳大路82 | +82-31-412-5000 |
釜山 | 東亜大学病院国際診療センター | 釜山広域市沙下区낙동남로 1295 | +82-51-240-5184 |
\ソウルで食中毒になった体験談↓/
診察の費用について
韓国の医療費は日本よりも高額になる可能性があります。
海外旅行保険に加入している場合
海外旅行保険に加入している場合は、サポートデスクに電話して、支払いについて指示を仰ぎましょう。
キャッシュレス診療に対応している病院であれば、医療費を自己負担せずに治療を受けることができます。
キャッシュレス診療に対応していない病院の場合は、一旦医療費を自己負担し、帰国後に保険会社に請求することで、払い戻しを受けることができます。
海外旅行保険に加入していない場合
海外旅行保険に加入していない場合は、医療費は全額自己負担となります。韓国での医療費は健康保険が適用されないため高額になる可能性があります。予期せぬ出費に備えて海外旅行保険への加入を強くお勧めします。
インフルエンザやコロナだった場合、帰りの飛行機に乗れる?
インフルエンザやコロナに感染している場合、帰りの飛行機に乗れるかどうかは、航空会社の規定や症状によって異なります。
ただ、一般的にはインフルエンザやコロナなどの感染症にかかった場合、基本的には飛行機に乗ることはできません。その対応について、各航空会社では規定を設けており、日本であれば「学校保健安全法における出席の停止期間」が基準となります。
原則として「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」は搭乗できないと定めているケースが多いです。航空会社の規定はそれぞれ異なるため、最新の情報は航空会社に直接お問い合わせください。
「発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」は、無理に飛行機には乗らず、宿泊を延長して、体調が良くなってから帰国するようにしましょう。
病気で飛行機のキャンセルは無料で返金も可能!
ANAやJALなどの航空会社によっては、インフルエンザやコロナ、風邪など病気が理由で予約便への搭乗ができなくなってしまった場合、医師の診断書を提出することにより手数料無料で予約の変更や返金が可能です。
詳しくは各航空会社にお問い合わせください。
まとめ
韓国旅行中に熱や咳など風邪の症状が出た場合は、無理をせずホテルで安静に過ごして様子を見ることが大切です。無理に観光をして症状を悪化させないように注意が必要です。
日本から持参した風邪薬があれば、その薬を飲みましょう。日本から薬を持ってきていない場合は、韓国の薬局やコンビニで販売している風邪薬を購入して飲みましょう。
症状が悪化し高熱になり(インフルエンザやコロナを疑う症状)は、海外旅行保険がある場合は、保険会社やクレジットカード会社のサポートデスクに連絡して、病院について相談、海外旅行保険がない場合は、1330 コリアトラベルホットラインに相談して、病院について相談しましょう。
体調が良くなるまでは帰りの飛行機は延期しましょう。
万が一に備えて、海外旅行保険に加入することを強くおすすめします。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、適用される条件をしっかりと調べておく必要があります。(楽天カード等は航空券の購入だけでは海外旅行保険が適用されません。)
韓国旅行は身近で楽しいですが、旅行の疲れから風邪やインフルエンザ、コロナに感染する可能性もあります。
韓国ではインフルエンザも流行していますので、急な発熱や病気に備えて事前に薬や保険などの準備をして、楽しい韓国旅行にしましょう!
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