パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話。ヨーロッパ旅行は子供や女性の署名詐欺が多発。対策は?

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

ヨーロッパ旅行は、美しい景色や歴史的な街並み、おしゃれなカフェや美味しい料理など、魅力がいっぱいですよね。しかし、多くの日本人がイメージしているよりも、ヨーロッパは治安が良いとは言えません。

私も数年前にパリに行った際、募金(ユニセフ)詐欺に遭いかけました。
幸い被害には遭いませんでしたが、気が緩んでいたので今思えば、本当に危なかったです。

この記事では、私の体験談をもとに、ヨーロッパ旅行で注意すべき署名詐欺(募金詐欺)の手口とその対策について解説します。ヨーロッパに行く予定のある方は、ぜひ参考にしてください。

久しぶりのヨーロッパ旅行で時差ボケ

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

パリへ行くのは今回で3回目。
中東のエティハド航空でアブダビを経由し、シャルルドゴール空港に到着しました。

パリに到着した時には、長距離移動と時差ボケで疲れてヘトヘトになっていました。

すぐにホテルで休みたかったのですが、チェックインは15時以降とのこと。仕方ないので、15時まで時間をつぶすために、パリ市内を散歩することにしました。

ホテルは治安を考慮し、ルーブル美術館から徒歩圏内のホテルを予約していたので、ホテル周辺の治安はパリの中では悪くなかったと思います。

近づいてきたのは4、5人の少女

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

ホテルを出て10分ほど歩き、交差点で信号待ちをしていたとき、4~5人の小学生から中学生くらいの少女たちが近づいてきました。

彼女たちは英語で、「貧困の人を助けるためのユニセフへの署名をしてほしい」と言いました(多分)。手に持っていたボードには、ユニセフのロゴが入った紙が挟んであり、既に数人の署名がありました。

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

時差ボケでぼーっとしていたこと、また相手が子供だったこともあり、私は油断して「署名だけならいいか」とペンを取りました。しかし、その時、女の子たちの何人かがクスクス笑っていたことに違和感を感じました。

署名の次は募金を要求してくる少女たち

署名をした後、女の子たちは「署名をしたから募金をしてほしい」と言ってきました。内心「しまった、そういう手口の募金か…」と思いましたが、小銭くらいならいいかと財布から1~2€を出して渡しました。

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

小銭を渡しても少女たちは立ち去らず、不審な行動を続けていました。私はすでに警戒していたため財布やバッグをしっかりと握っていましたが、疲れもあり、すぐに逃げるという判断もできていませんでした。

救世主だったフランス人男性

パリでユニセフ署名詐欺(募金詐欺)に遭った話

「これはちょっとまずいなぁ」と思った時、背後から60代くらいの男性が現れ、少女たちにフランス語で怒鳴り声を上げ、追い払うような仕勢を見せました。少女たちは嫌そうな顔をしながら立ち去りました。

男性は私にフランス語で説明してくれました。フランス語がわからなかったのですが、おそらく「あの子たちは信用できない、財布を出してはいけない」といった内容を伝えようとしてくれたのだと思います。

その後、ヨーロッパではこのような募金詐欺や署名詐欺が非常に多く発生していることを知りました。
もしその男性がいなければ、私は被害に遭っていたかもしれません。本当に幸運だったと感じると同時に、男性への感謝の気持ちでいっぱいです。

募金詐欺、署名詐欺とは?

ヨーロッパでは、観光客を狙った募金詐欺や署名詐欺が多発しています。これらの詐欺は、主に以下のような手口で行われます。

偽の署名活動と金銭の要求

署名詐欺(募金詐欺)

ユニセフなどの国際機関や、動物保護団体などのロゴや名札を不正に使用し、署名を呼びかけます。
署名後、募金への協力を強要してきます。 募金の額が少ないと言い、高額な金額を請求することが多いです。

特に、子供や若い女性が詐欺グループの一員である場合が多く、油断してしまいがちです。彼らは、観光客の警戒心を解き、近づきやすいように巧妙に偽装しています。

もちろん、募金したお金が本物のユニセフなどに届くことはありません。

スリや置き引きとの連携

スリや置き引きとの連携

署名活動や募金活動に協力している間に、別の共犯者が貴重品を盗みます。
署名しているボードの下が死角になるので、バッグの中の物を盗まれるケースもあります。

金銭を要求される募金詐欺より、スリや置き引きの方が大きな被害になります。こちらも、子供や若者を使い、近づきやすくする手口も非常に多いです。

私が被害に遭いそうになったのも、このケースだったかもしれません。
私が警戒したことと、早いタイミングで男性が助けにきてくれたので被害はなかったですが、少女とはいえ4、5人もいれば強引に財布を奪うことは容易だったと思います。

時差ボケや移動の疲れでぼんやりしていたとはいえ、安易に他人(しかも怪しい少女)の前で、財布をバッグから出したこと非常に危険な行為だったと思います。

署名詐欺、募金詐欺に遭わないための対策

署名詐欺、募金詐欺に遭わないための対策

ヨーロッパで署名詐欺、募金詐欺に遭わないためには、以下の点に注意しましょう。

  • 署名や募金に応じない!
    見知らぬ人に声をかけられても、安易に署名や募金に応じないようにしましょう。ヨーロッパの観光地で、相手から話しかけてきたら犯罪の確立70%!くらいの気持ちでちょうどいいかもしれません。
  • 相手が子供や女性でも油断しない!
    詐欺グループは、子供や女性を使って油断させるケースがとても多いです。日本とは常識が違う!と肝に銘じましょう。
  • 財布やカードはバッグから出さない!
    財布やクレジットカードを無防備にバッグやセキュリティポーチから出すのはNGです。犯罪者に貴重品を見せるのはリスク行為です。
    財布はバッグの安全なところにしまい、交通カード(パリのNAVIGOやロンドンのOyster Cardなど)とコーヒー代くらいの小銭だけポケットに入れて、財布の出し入れは最小限にしましょう。
  • 怪しいと感じたらすぐに離れる!
    少しでも怪しいと感じたら、すぐにその場から離れるようにしましょう。少しの判断の遅さで被害に遭うかどうかが決まります。逃げるが勝ちです。
  • 現地の治安情報をチェックする
    旅行前に現地の治安情報をチェックし、どんな犯罪が多いのかを予習しましょう。
    私もあらかじめ署名詐欺があることを知っていれば、絶対に少女たちを相手にすることはなかったです。
    ヨーロッパはエリアによって頻発している犯罪の種類があります。(モンマルトルのミサンガ詐欺など)犯罪を知ることで被害に遭う確率は減ります。

ただ、上記のように行動に注意をしていても、旅の疲れや時差ボケなどで気が緩んでしまうこともあります。
そんな時のために、現金やクレジットカードなど、貴重品はセキュリティポーチに入れることを強くおすすめします。

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まとめ

ヨーロッパ旅行は素晴らしい体験になるはずですが、残念ながら詐欺やスリなどの犯罪が多いのも事実です。

特に、パリのような人気観光地では、詐欺師やスリも多くいます。
今回の私の体験談を参考に、十分な対策をして、安全で楽しいヨーロッパ旅行にしてください!

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